何かお薬飲んでいますか??
こんにちは、薬院サルースこども・おとな歯科です!
本日はお薬についてのお話になります!
一概にお薬と言っても『治療のために飲むお薬』『病気の予防のために飲むお薬』など用途や目的は様々です。
その中でも本日は歯を抜く時など外科的な処置の際に注意が必要なお薬についてお話ししていきます!
その薬は『ビスホスホネート製剤』と言います。処方されるお薬の名前としては 『ベネット』『フォサマック』『リカルボン』など適応症に合わせて様々な種類があります。 これらは飲み薬ですが、飲み薬だけでなく注射剤もあります。(注射の頻度は症状により月1~数か月に1度)
目的としては骨粗鬆症やがんの骨転移などに対し非常に有効とされており、骨の吸収を抑え骨量の低下を防ぎます。 また、骨を強くして骨折などを防いでくれるお薬となります。
正しく使用すればとてもいい薬なのですが、この薬の恐いところは抜歯やインプラントなどの外科処置で顎骨に刺激が加わった際に顎骨壊死(骨が腐る)が発生する場合があることです。 顎骨が壊死してしまうと、歯肉腫脹・疼痛・排膿・歯の動揺・顎骨の露出などが起こります。この症状のことをBRONJやARONJなどと言います。
顎骨壊死を起こした場合、最悪の場合壊死を起こした部分の骨や歯を除去することになります。 BRONJを防ぐためのガイドライン(取扱説明書のようなもの)はあるのですが、そのガイドラインに従っても完全には防ぎきれないのが現状です。 BRONJが起きた場合、一般歯科での対応は非常に難しいため基本的には大学病院や総合病院へのご紹介となります。
お薬で治すことも大切ですが、お薬を飲んでいることにより歯科処置が受けられない場合、治療方針を変更した方が良い場合があります。 当院では抜歯やインプラント手術も行っているため、お薬を飲んでいる方は必ずスタッフや受付でお申し付けください! また、「以前こんなお薬を飲んでいました・注射していました」や「少し前に手術を受けました・手術する予定です」などもお申し付けください。 よろしくお願いします!
画像出典元:歯科素材.com様